子育てが辛い…ひどい母親という罪悪感で泣いてた自分とリネットの話

1つ前の記事『完璧主義のブリーのエピソードから考える完璧主義な母親とその子ども』にデスパレートな妻たちのキャラクターの1人ブリー・バン・デ・カンプのエピソードを書きました。

今回はリネット・スカーボの印象に残っているシーンをご紹介します。

 

2週間ほど前、私は子どもと過ごす時間が辛く思えていました。

イヤイヤ期真っ盛りのうちの子は機嫌が悪く、ちょっとでも気に入らないとすぐにぐずっていました。

いつもなら、新しく言葉を覚えた喜びや、甘えてくる態度や、ニコニコした笑顔を見れば辛いことも忘れられていたのに、とうとう自分のタンクの中の愛情は空になって、そのかわりストレスが溜まるようになっていて、ちょっとの喜びでは補えなくなっていました。

 

子どもを傷つけるようなことはできないから、物に当たろうか…自分自身を傷つけるか…とまで考えてしまいました。

イライラはいつの間にか無気力になり、子どもに対しても微笑み返すのが精一杯。

 

子どもが昼寝している時は、

『子どもと一緒にいるのが辛いと思うなんて』

『ぐずっている声を聞いていることも辛くて別の部屋に行くなんて』

『喚いているんじゃない…何かを訴えてるのに…』

『目を合わせられない、笑顔になれない、元気が出ない』

そのように考え、自分はなんてひどい母親なんだと思い、罪悪感で一杯で、子どものこと大好きなはずなのになんでこんなことになっちゃうんだろう…と涙が止まりませんでした。

 

人に話したくても、正直に自分の気持を言えば自分でも最低な母親だと自覚せざるを得ない。

口が裂けても言いたくなかったんです、一緒にいて辛いなんて。

認めたくなかった。

 

でも、自分は最低な母親だと、自分を責める人は私だけじゃないのかもしれません。

前置きが長くなってしまいましたが、リネットのエピソードもそんなお話なのです。

 

シーズン1 第8話【罪の階段】でのシーン。

 

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4人の子育てに悩みついにキレてしまったリネット。

子どもたちに向かって大声で叫び、手元にあった瓶を窓に投げつけます。

すると、銃で自殺した友人メアリーアリスがリネットに銃を渡しに来ます。

セリフは無いですが、なんとも言えない悲しそうな微笑みです。

銃を受け取ったリネットはこめかみに銃を向けますが…

そこで目が覚めます。

 

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自分の精神状態に気づいたリネットは友人スーザンに子どもを預け、車で去ってしまいます。

そのリネットの切羽詰まった表情に不安を感じたスーザンが、友人ブリーとともにリネットを探しに来て話をするシーン。

 

ブリー『あった車。このへんにいそう』
スーザン『あの子達ダニエル一人で大丈夫かな?』
ブリー『なんとかするわ。それよりリネットどうしたんだろう。』
スーザン『わからない。でもかなり切羽詰まってたのは確か。』

 

(リネットを見つけたスーザンとブリー。リネットのもとへ。)

ブリー『リネット、ねぇ。』
スーザン『大丈夫?』

 

(今までの経緯を説明するリネット)

リネット『…それで、元気出すために薬飲むようになったの。でも夜眠れなくなって昼間やたらぐったりするようになって。…もう、崩壊寸前
あの子達を愛してるから、だめな母親持ったのが不憫で。
ブリー『リネット。あなたは立派な母親よ。』
リネット『いいえ、違う。全然だめ。劣等感にもう押し潰されそう。本当情けない。』
スーザン『そんなこと無いって。いい?子どもの注意欠陥障害の薬飲んでしまうようなことよくあるって。』
ブリー『4人もいるんだもの、そりゃ大変よ。助けがいって当然。』
リネット『それが一番情けないの。他のママは1人でやってる。他のママは誰も手こずったりしてない。愚痴るのは私だけ。
スーザン『やーね、それは違う。ジュリーが赤ちゃんの時私も毎日辛くてどうかなりそうだった。
ブリー『私もよく1人で泣いてた。アンドリューとダニエルをお昼寝させてる間に。』

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リネット『なんでそれ言ってくれなかったの。』
ブリー『だって、至らない部分って自分でも認めたくないから。』
スーザン『ほら、なんだってそうじゃない。そういうの人に見せるのって勇気がいる。』
リネット『見せるべきよ。自分だけじゃないってわかるもの。
スーザン『楽になった?』
リネット『なった…ものすごくなった。』

 

背景は少し違うものの、リネットの精神状態は少し前の私と一緒でした。

子どもたちを愛しているのに崩壊寸前でありキレてしまう。

一見真逆のようですが、愛しい気持ち辛い気持ちもどちらも存在するんです。

愛しているからこそ辛いし、自己嫌悪に陥るのです。

 

このエピソードで重要なのが、リネットは『他のママはちゃんとできている』と思っていることです。

でも、実際には友人2人共、子育てに悩んだ経験があり同じように泣いていたと知り、リネットはやっと安心できるようになります。

 

私もギリギリだった時、他のママも同じような気持ちになるのかは考えませんでした。

目の前のことでいっぱいいっぱいでそれどころでは無かったというのもありますが、『自分だけが最低な母親』だとどこかで思っていました。

 

本当はもっと他のママとこういった話も打ち明けられたら…とも思います。

『あーわかるわかる。私なんてキレてお皿割ったことある』なんて言われたら、私もリネットと同じようにイライラするのは自分だけじゃないと感じホッとしたのかもしれません。

 

ちなみに子どもが0〜1歳の時、捨てる予定だった珪藻土のバスマットとプラスチックのケースを洗面所で叩き割ったことがあります。

あの頃もかなりギリギリの状態でした。

物にあたってしまったのはこの1回だけですが、どうしても気持ちが落ち着かない時は誰にでもあるのかもしれません。

 

結局私は『別の部屋で過ごす』という対策を取りました。

テレビで『アンパンマン』とかを流して、しばらくの間別の部屋で自分の好きなことをするんです。

『なにをやったか』ということよりも『自分で自分の時間をコントロールできている』という感覚が、気持ちが落ち着くポイントなのかな、と私は思っています。

『子どもをひとりぼっちにして…』などは考えないようにしました。

一緒にいても辛くなるのであれば、一見ひどい親と思えても対策をとってみるほうが近道になると思うからです。